日本の国から白砂糖をなくせば、病人が半分以上減るだろうと言われます。白砂糖の何がそんなに身体に悪いのか見てみましょう。

砂糖は、甘蔗の茎や大根糖を圧縮して作ります。それが沖縄などで採れる黒砂糖です。白砂糖はそれを、中の不純物を除去するために化学薬品、さらに漂白する過程で塩酸や無機酸を使います。ミネラルは全く無くなり、化学薬品が入り、自然のものでは無くなっているのです。

これが体内に入るといろんな悪い影響を与えます。下の写真を見て下さい。


血液の白血球の状態です。

血液が酸性になるとはこのような状態をいいます。正常な働きが出来なくなるので、細胞を肥大させ、細菌やウイルスに犯されやすくなり、抵抗力や病原菌に対する力が弱まるのです。そして炎症もおこしやすくなります。

糖類には単糖類と多糖類があります

単糖類
砂糖・果糖・はちみつなど

 体内に吸収される時、すぐ血液の中に入るので、急激に血糖値が上がり、それをインシュリンがどっと出て処理するので、すい臓が過激に刺激され、低血糖症になります。これが糖尿病の前ぶれです。そのまま砂糖、果糖、はちみつを食べ続けると、すい臓の血糖調節の働きが麻痺し、必要なときにインシュリンが出なくなり、糖がそのまま血液中に残り尿に出るという糖尿病になるのです。また、不完全燃焼を起こし、血液のなかに有害な酸性物質を多量に発生させます。

 これらを食い止めようと体内では、予備アルカリを総動員します。特にビタミンB1とカルシウムが大量に消費されるのです。

 血糖値が急激に上下したり、血液がにごると、躁鬱になったり、気持を落ち込ませ、こらえ症がなくなり、情緒不安定、神経質、ひいては自閉症、暴力行動や自殺へ追い立てるようになるのです。この他に白砂糖の過食は、消化器全体を弱め栄養の吸収をさまたげ、てんかん、白血病、ガン、胃腸病、結核、便秘、肩凝り、冷え性、アレルギー体質、貧血、疲れやすい、虫歯、腎臓と心臓の機能低下、痴呆症、奇形児や筋ジストフィー、筋委縮の原因などになりやすいのです。

多糖類
米・麦・いもなど
デンプン糖質

 唾液、腸の消化液によって、最後は腸から吸収されます。繊維も多く、吸収までに時間がかかるので血糖の上昇やインシュリンの消耗も抑制されるのです。

 穀類を主体としての糖質は腸内で理想的なエネルギ−源となります。しかし、砂糖はそれ自体が完全燃焼できないため、種々の酸を体内に残し、血液、細胞、組織のみならず、神経系にまで悪影響を与えます。

 早すぎる単糖類の吸収は、1〜2時間するとまた糖分がほしくなる「食べ出したらやめられない」という麻薬性があります。また、砂糖や果物の甘味は、刺激的でデリケートな味覚を麻痺させるのです。

 でも、白砂糖をやめるのはなかなかむずかしいものです。
 一つの方法として、米や野菜をよく噛むことが、白砂糖の害から脱出する手立てでもあります。よく噛むことで、素材そのものの味の感覚をとりもどすこともできます。

 甘いものを悪のように言ってきましたが、甘いものは緊張をほぐし、リラックスさせてくれる大切な働きもあります。働きは、くだものと同じく強い陰性ですが、自然の甘味は、昔の人も体や季節にあわせてとってきました。
 日常、白砂糖をやめ、少しの黒砂糖やはちみつ、羅漢果を使い、干した果物等、自然の甘味に慣れるといいと思います。果物も昔は、暑い季節だけにあり、あまりたくさん食べるものではありませんでした。

 病気の人は、黒砂糖やはちみつ、くだものも一時止めた方が早く回復します。


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