2000年版
軟派な話はあのねのね、一態。

逮捕された検事の戦後1号は、痴漢行為
敏腕検事が電車内で痴漢してクビに。

 教員や警察官、役所の職員のみならず、検事までもが、魔がさしたのか痴漢をし、現行犯逮捕されて送検され、クビになった。
 現職検事の逮捕は戦後初めて、ということだが、その初めての逮捕がハレンチな痴漢というのは情けない。

 逮捕されたのは、この春まで東京地検特捜部に在籍し、防衛庁調達実施本部の防衛装備品をめぐる背任・汚職事件や日本長期信用銀行の粉飾決算事件などで、重要容疑者らの取り調べに当たるなどして活躍。「敏腕検事」と評価され、後輩検事らの信望も厚かった40歳のバリバリ検事。最近は、その指導力が期待され、法務総合研究所の教官として、副検事や検察事務官らの指導に当たっていた。

 指導的立場になるとハレンチ行為をする、そんなケースがどうも多く見られるようだ。

 戦後初の現職検事の逮捕は、関西へ出張に行く途中、JR中央線の電車内で専門学校生の女性(22歳)に対して痴漢行為をしているところを、近くにいた乗客に取り押さえられ、四ツ谷駅で警視庁四谷署員に引き渡された、というもので、強制わいせつ容疑で送検された。

 現職検事など公務員が懲戒免職処分を受けた場合、弁護士法の規定で3年間は弁護士になれない。勿論、痴漢行為に対する言いわけがましい自己弁護は、もってのほかで、法務省はこの検事を5月26日付で懲戒免職処分とした。

 現職検事の逮捕は戦後初めてだが、検事の懲戒免職処分は93年11月、ゼネコン汚職の参考人に暴行したとして特別公務員暴行陵虐容疑で逮捕された検事以来、3人目だという。

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