ニュースとしてあらたまって記事にすることでもないが
「こんなこともあるらしい」
というものを、雑記帳感覚で記載しています。

「番外ニュース/雑筆帳」其の百四十七

残業代賃金未払いで告訴されたすき家「無断で店の飯くった」と店員を逆告訴

 「残業代など賃金が未払いになっている」として、大手牛丼チェーン「すき家」を運営するゼンショー(東京)を告訴した女性アルバイト店員(41歳・宮城)が、今度は「無断で店のご飯を食べた」として同社から刑事告訴され、不起訴になっていたことが分かった。
 店員は昨年4月、同社を残業代不払いで仙台労働基準監督署に刑事告訴。同労基署は労働基準法違反容疑で書類送検したが、仙台地検は1月、未払いを認定した上で同社を起訴猶予としていた。
 今回は、その女性店員が善意(多分)で、ご飯に洗浄用ブラシの毛が入ったため商品に使わず、気をきかして(多分)まかない用のおにぎりにしたのを同社が逆手(多分)にとって「店の防犯カメラで飯をおにぎりにして5個持ち帰ったのが判明した」として恨んで(多分)刑事告訴したというものだ。
 地検は今年3月、嫌疑不十分で店員を不起訴としているが、逆告訴された店員は「賃金未払い問題に対する明らかな報復行為で、大企業としての姿勢を疑う」と憤慨。 店員側弁護士も「会社を刑事告訴したことに対する報復で、ささいなことを取り上げて脅かす行為は許されるものではない」と怒っている模様。
 告訴したゼンショーは「告訴の有無を含めて、コメントできない」としている。
 地検判断の結果がどうであれ、些細なコトで告訴するこの情けないほどの行為は、大なり小なり、最近の企業は従業員を大切にしないという「典型事例」を深く深く刻印したようだ。
 吉野屋の牛丼は食ったことがあっても、すき家の牛丼は食ったことがない人たちは、「この企業の味は一体どんなものなのか、一度試食して裁定を下してみるとするか」と言っている、とか、いないとか。
 従業員を粗末にする企業とは違い、多分、店員たちは「いらっしゃいませ」と毎日、元気でさわやかに来店客に笑顔を振りまいていることだろう。