ニュースとしてあらたまって記事にすることでもないが「こんなこともあるらしい」というものを、雑記帳感覚で記載しています。
このページの項目(其の五十二から其の六十七)
其の六十七/過去に例をみない中学生の恐喝事件、なんと恐喝総額は5000万円也。其の六十六/宝くじの当選番号を指示する脅迫状事件が多発?其の六十五/NTTの電話帳は「創作性のある著作物」の判決?其の六十四/極右参加政権に対するブーイングで首都ウイーンのホテル、悲惨なキャンセルラッシュ。其の六十三/「私をしきべつする記号→てるくはのる」の謎、解けてズッコケ「意味もなし」其の六十二/「世界ホラふき大会・ホラリンピック」で「ホラ吹き」の参加者を募集。其の六十一/役場の女性職員、スケバンに大変身?元同僚を監禁、殴る蹴るの大暴行。其の六十/横浜スタジアム、屋外型球場であろうとも「禁煙!」を決定。其の五十九/名古屋競馬で「超大穴」、129万円は日本競馬史上最高額其の五十八/「ハッカーさん、侵入を待ってます。サーバにある暗号を入手したら海外旅行もあげちゃうよ」と、 懸賞付きの公開挑戦HP其の五十七/今年もサラリーマンの悲哀がにじみでた「サラリーマン川柳コンクール」其の五十六/宇宙誕生直後の再現に世界で初めて成功?其の五十五/さっぽろ雪まつり、番外ツアーが異常な人気?其の五十四/子どもに対する家庭のしつけ、やはり日本人が最低。其の五十三/一大ベンチャー連合結成でインターネットバブルは止まらない?其の五十二/馬名無断使用厳禁!馬の名にもパブリシティー権アリの司法判断。



其の六十七/過去に例をみない中学生の恐喝事件、なんと恐喝総額は5000万円也。

 愛知県警少年課や名古屋中警察署などは4月5日、中学校を今春卒業した名古屋市の15歳の少年3人を在校中の同級生だった少年に対する恐喝と傷害の疑いで逮捕したが、被害者の少年は、なんと5000万円にのぼる現金を脅し取られていたことが判明した。

 調べでは、逮捕された3少年のうち2人は、被害者の少年の顔を殴っては「カネをよこせ」などと恐喝、1人が300万円、1人が100万、また、もう1人は、殴られて入院していた少年の病室まで押しかけ、500万円を脅し取り、恐喝総額は約5000万円にふくらんだという。
 一連の恐喝は、修学旅行中に被害者の少年を脅し、現金19万円を受け取ったのがきっかけで、これに味をしめた少年らは、今年1月までに70回以上にわたって繰り返し現金を脅し取っていた。

 被害者の少年は脅されると、母親に「カネを渡さないと殴られる。殴られるのが嫌だから、金をくれ」」などと訴え、暴れ、母親は、死亡した夫の生命保険金約3000万円や預貯金を取り崩し、すべて使いきり、それでも足りなくなると、実父に借金をしてまで用立てていた。

 母親は昨年、中学校や警察に相談したが、ちぐはぐな対応などもあり、解決の糸口も見つからず、最終的には相談もあきらめ、現金を手渡すようになったという。
 学校側は相談を持ちかけられた際に「警察や弁護士に相談したほうがいい」などと、被害者の少年および加害者の少年らが通う学校としての監督責任を、放棄するかのような対応をしていた側面ものぞかせている。また、母親から相談を受けた名古屋緑警察署も、被害届が出ていないということでそのまま放置。被害者の母親が今年3月14日、正式に名古屋中警察署に被害届を出すまで、警察の動きは止まったままだったといういつもの怠慢パターンも垣間見せている。

 逮捕された3人が脅し取った総額は供述などから約3800万円であることから、15〜16歳の少年や少女約10人前後の恐喝グループが、残り約1200万円の恐喝に関与していた可能性があるとみて、愛知県警少年課や名古屋中警察署などでは調べをさらに進めている。

 ちなみに脅し取った現金について少年らは、「タクシーを乗り回し、ゲームセンターや飲み食い、パチンコやカラオケに使って、ほとんど金は残っていない」と供述している、とか。
 また、被害届が出されなかったことなどを理由に捜査を見合わせた緑署の署長は「結果的に緑署として事件に着手できず残念だ」と話している、とか。
・・・・・唖然。

BACK



其の六十六/宝くじの当選番号を指示する脅迫状事件が多発?

 もともと当たる確率は極めて低い宝くじだが、ナンバーズにミニトロ、否、ミニロトなど、その種類も増え、販売成績は好調。そんななかで、第一勧銀が発売している宝くじの「ナンバーズ」で、「当選番号を指示通りしろ」と要求し、「言う通りにしないと、幼稚園や公園の砂場に針をまくぞ」などといった内容の脅迫状が多数、千葉県内の第一勧銀支店などに郵送され、実際に手紙の予告通りに公園から針が発見されるなどしたことから、千葉県警捜査1課は捜査本部を設置した、とか。

 「宝くじでも当たらないかなあ」と思いながら、買っても当たらない宝くじにイラつく人は多い。しかし、それにはガマンできないようで、最近では、市役所にも「要求が通らないと、幼稚園などに針と農薬をまくぞ」といった「お便り」が届いているとか。

 買わないと当たらないが、買っても当たらない宝くじ。
 アメリカからは「宝くじで20億円ゲット!慈善事業に寄付」などといったニュースが聞こえてくるが、日本では、せいぜい「何でも宝くじに当たった人が交通事故で死亡したらしい」というウソか本当か分からない話を耳にするくらいで、1等の当選番号は発表されるものの、実際に「1等に当たった」という人にお目にかかったことがないし、当選金額が低いことからか「慈善事業に寄付」といった話も一向に聞かれないのも宝くじ。

 勿論、今回のように当選番号を指示する脅迫状を送り付けてまで「当たりたい」と考える宝くじ狂いの人にもお目にかかったことはないが、第一勧銀の宝くじ部に類似の手紙などが送られるケースは、何でも「多数にのぼる」とか。
 あなたは「意外」に感じる? それとも「そうだろうなあ」と思う?

 ちなみに宝くじを買う場合、あなたは「ナンバーズ派」それとも「ミニロト派」、「ドリームジャンボ派」それとも「もう買わないと決めた派」?
 当編集部にはミニロト派がいる模様で、毎週買っては毎週ため息をついているらしい。・・・くれぐれも脅迫事件は起こさぬように、ア〜メン&南無阿弥陀仏&合掌。

※4月20日、千葉県警は、同県八街市に住む元私立高校教諭で古本販売業の41歳男性を脅迫の疑いで逮捕した。調べによると、容疑者は1980年ごろ、当時在籍していた都内の大学に対して「試験問題を教えろ」などと要求する脅迫状を出したのをきっかけに、脅迫状を送りつけるのが「趣味」になってしまったようで、「この約20年間、脅迫状を書いていると自分の世界に入ることができ、クセになった。宝くじ狂いではなくて、脅迫状狂い」などと動機を供述している、とか。
ア〜メン&南無阿弥陀仏&合掌。

BACK



其の六十五/NTTの電話帳は「創作性のある著作物」の判決?

 NTTが「タウンページ」の著作権を侵害されたとして、業種別に企業の電話番号などを提供する商売を行なっている会社(ダイケイ)を相手にサービスの中止と3億円の損害賠償を求めた訴訟の判決が3月17日、東京地裁であった。

 タウンページは、50音順に業種を並べただけの電話帳で創作性のある著作物とは思えないが、裁判長は、「タウンページのデータベースは、検索が便利なようにNTT独自の工夫が施されており、著作権法上の創作性のある著作物にあたる」との認識を示したうえで、「ダイケイのデータベースは、NTTのデータベースに基づいて作られたもので、著作権を侵害している」とし、ダイケイにサービスの中止と約3200万円の支払いを命じた。

 百歩譲って、サービスの中止を言い渡したのはいいとしても、タウンページは単なる電話帳で、いくら考えても「創作性がある」とは思えないし「著作物」とも思えない。

 データベースの著作権を認めた判決は初めてのようで、「画期的な判決」と評価する人もいるらしいが、腑におちない。電話帳が創作性がある著作物とは、やはりどう考えても思えない。

 電話帳=あんなもん、が「創造性あり」なら、もう何でもかんでも創造性ありで、今まで比較的に創造性の高いものと評価されているものは、ぜ〜んぶ芸術性のあるものになりそうだ。

 「電話帳みたいな創造性のない作り方はやめよう」がクリエーターさんたちの基本的な口癖でもあったが、概念を変える必要がありそう?
 ・・・しかし、あんなもんに対して「創造性あり」の見方を示す裁判長さんの「創造性論」を一度じっくり聞いてみたいもんだ。

BACK



其の六十四/極右参加政権に対するブーイングで首都ウイーンのホテル、悲惨なキャンセルラッシュ

 ウィーン市観光局は、極右政党参加のオーストリア新政権を嫌った人たちの宿泊予約のキャンセルが相次ぎ、今年から来年にかけてのキャンセルが既に5万件に達していることを明らかにした、とか。

 首都ウィーンは、幕張メッセなど新興のにわかづくりではなく、知る人ぞ知る国際的な「コンベンション都市」。各種会議や音楽会などの催しでのホテル宿泊者は常時2〜3割を占める。

 しかし、政権に極右政党が参加したことに対してEUなどが「絶縁状」をたたきつけたことで、周囲の心理的な強制や付和雷同組も加わって「オーストリアはイヤ」という感情が各国でわきあがっているようだ。

 これに苦慮する「4つ星」や「5つ星」の超高級ホテルは、「もうこの際、気取ってはおれない」と、政権は政権、サービスはサービス、旅行や催しなど、それはそれで理解や割きりをもって美しいウイーンに来てほしいと、値下げ競争で宿泊客を確保しようと躍起になりはじめ、「4割5割は当たりまえ」のバッタ価格を設定しそうな鼻息になっている、とか。

 今の時期の海外旅行の穴場探し、それは意外とオーストリアがイチ押し? そして必見の名所、それはヒトラーの生家?

ヒトラーの生家についてのガイド
 オーストリアは1938年にナチスに併合された。ナチスの独裁者ヒトラーが生まれたのは、ドイツ国境に近いオーストリア北部のブラウナウという地域。その生家は現在、民間が所有し、精神障害者の更生施設として使われている。しかし、ヒトラーの誕生日(4月20日)には毎年、ネオナチの若者が生家周辺で式典を開催するなど、このままではネオナチの「聖地」になりかねないとの懸念も強まっている。
 ナチスの過去を肯定する発言をするなど、なにかと物議を醸す極右・自由党の政権参加でEUから厳しい批判を受けているオーストリアだが、そうした状況を打開しようと、市街地に現存するその生家を「ナチス否定の象徴」として、「諸民族和解の家」に改造しようとの住民運動が巻き起こっている。

 きっかけは、地元の「ブラウナウアー・ルントシャウ紙」がキリカ編集局長の署名入り記事で「生家はこれまでやっかいな遺物にすぎなかったが、これからは平和のシンボルに」と、「和解の家」構想を呼びかけたのが始まり。この呼びかけに地元町議会も、自由党を含む3大政党出身議員も超党派で賛同。オーストリア政府に対し、「まずはヒトラー生家の買い取りを」と求めるなど、いま、町ぐるみの運動になりはじめている。

BACK



其の六十三/「私をしきべつする記号→てるくはのる」の謎、解けてズッコケ「意味もなし」

 京都の小2男児殺害事件で、飛び降り自殺した容疑者が犯行現場の京都市立日野小学校の校庭に残した「声明文」に書いていた文字『てるくはのる』は、単に本の索引部分にある縦書きの文章の各行末尾を横に読んだだけの言葉だったことが分かった。

 3月11日、京都府警山科署捜査本部の調べで判明したもので、自殺した容疑者宅で押収したメモ類などになぐり書きのような字で「名言名句416ページ」と書かれていたことから、押収した本から調べた。その結果、それに該当する本のページの行末尾を横から読むと『てるくはのる』になった、というもの。

 容疑者は犯行時の声明文に、「私は日野小学校を攻げきします。理由はうらみがあるからです。今は逃げますが、後で名前を言うつもりです。私をしきべつする記号→てるくはのる」などと書いていた。

 その後、この謎解き情報は、インターネット上でも過熱し、日本中に「明智探偵」が出現した。しかし、「開けてビックリ玉手箱」ならぬ、「何の意味もない文字配列」だった。

 いや違う! きっと謎がある、とは呉々も思わぬコト。疲れるだけのようデス。

BACK



其の六十二/「世界ホラふき大会・ホラリンピック」で「ホラ吹き」の参加者を募集。

 エープリルフール(4月バカ)の4月1日、第19回「世界ホラふき大会」が北海道滝川市で開かれることになり、広く参加者を募集している、とか。その名も「1000年に一度のホラリンピック2000」。

  一般の部(高校生以上)の優勝者には賞金10万円が贈られる。また、中学生以下を対象とする「ボーイズ・ビー・ホラビシャス」部門もあり、子どもの参加も呼びかけている。

 会場は、何とホラ吹きには最適な環境の「市議会議場」。いつもの議会のホラ話とは異なり、一体どんなホラが飛び交うのか。コンサルタント会社や企画会社、政治家、詐欺師など、ホラで成立する「お仕事」関係者は、自らの腕前、否、口先八丁の舌技を試すには絶好のチャンス。

 入賞すれば自分の名刺に「世界ホラふき大会入賞者」の経歴も書き込める。優勝でもしようものなら、事業案内などのパンフレットに堂々と「世界ホラふき大会優勝」が刻印できる。

 さあ、ホラ吹きさんたち、あなたも参加してみてはいかが? ただ警察監察官や県警本部長などは、「ホラ吹き」ではなく「ウソつき」なので、参加資格はない?

BACK



其の六十一/役場の女性職員、スケバンに大変身?元同僚を監禁、殴る蹴るの大暴行。

 北海道森町役場の女性職員3人(37歳1人、25歳2人)が、かつての同僚の女性(24歳)を「知り合いのことで相談がある」などと電話で誘い出して車で拉致し、札幌市内のホテルに連れ込んで、約3時間半にわたって監禁したうえ殴る蹴るなどの暴行を加えて逮捕された。

 このスケバンに大変身したような役場の女性職員たちは、エジキにした女性に対しては、1998年秋ごろから、服装や頭髪などを注意し、日常生活を監視するなどの嫌がらせを始めた。絶え切れなくなった女性は99年に退職して、実家のある江別市に戻っていた。
 しかし、退職の理由が自分たちのいじめが原因だといううわさが広がり、3人はムシャクシャ。
 3人は、「アタイらにさあ、挨拶もなく辞めたのも許せねえじゃん」「みせしめようぜ」と、拉致および監禁を実行。エキサイトした女たちは、さらに「懲らしめよう」と、女性の体を粘着テープで巻いた上、まゆ毛や前頭部の髪の毛をカミソリで剃り、全身を殴る蹴るの大暴行を加えた。

 とんだ災難の女性は、顔面や両ひざの打撲など全治10日のケガを負い、警察に被害届を出し、事件が発覚した。
 3人は大筋で容疑を認めているという。

 あ〜クワバラくわばら・・・キレると男も女も関係なく怖いものだが、やっぱ、女の執念深さは格段。3人だと3倍?それとも3乗?

BACK



其の六十/横浜スタジアム、屋外型球場であろうとも「禁煙!」を決定。

 2月29日、プロ野球の横浜球団は、横浜スタジアムの観客席を今季から禁煙にすると発表した。

 愛煙家からは「ドームでもないのに屋外型球場でなんたるコト。そのうちアウトドアーのレジャー用キャンプ場も禁煙にさせられてしまうのかぁ」という声があがり、口からは、いまいましい思いが込もったタメ息まじりの紫煙が、ぼはボハと吐き出ている。なんでも屋外型球場で今季から禁煙にするのは「グリーンスタジアム神戸」に続いて2球場目だとか。

 横浜スタジアムの禁煙は3月11日に行なわれる日本ハムとのオープン戦から実施されるが、アルコールはいつも通りに販売される。
 愛煙家の居場所がますます狭まっているが、観戦には野球選手同様に「噛みタバコ」がある? とか。

BACK



其の五十九/名古屋競馬で「超大穴」、129万円は日本競馬史上最高額

 2月27日、名古屋競馬場の第1レースで100円の馬券に対する払戻金が129万100円という超大穴がでた。
 これは、大分県中津競馬場で1997年に出たこれまでの最高額72万9000円を上回るとかで、日本競馬史上における配当金最高額の記録を大きく塗りかえることになった、とか。

 単勝式で5番人気の「ハシノインデー」というサラブレッド系4歳馬の馬番・5番がトップで、9番人気のミサキピットという同じくサラブレッド系4歳馬の馬番・2番が写真判定で2着に入った。

 1、2着を着順通りに当てる「馬番連勝単式」の「5―2」は、110通り中84番人気で、的中票数は馬券1万7481枚のうち1枚だけ。つまり1人が100円で129万100円をゲットしたという。

 的中させた人がこれまでいくらの大金を競馬につぎ込んでいたのかは不明だが、「やったネ」気分いっぱいでルンルンであることは想像するまでもない。

BACK



其の五十八/「ハッカーさん、侵入を待ってます。サーバにある暗号を入手したら海外旅行もあげちゃうよ」と、 懸賞付きの公開挑戦HP

 悪質なハッカーによる不正アクセス事件が多発する中、「ハッカーさん、サーバにある暗号を入手したら海外旅行もあげちゃうよ」と、民間研究機関「サイバーセキュリティ・コンソーシアム」が「サイバーセキュリティ公開実験」を懸賞付きで企画した。

 コンピューター技術者ら約700人が参加するこの研究機関は、インターネット上での電子商取引で情報流出被害を防ぐ方法を確立するための一環として今回の実験に踏み切ったとかで、こうした実験は2回目だという。

 「サイバーセキュリティ公開実験」の実施要綱、つまり「「ハッカーさん、侵入を待ってます」の挑戦型HPがあるのは下記アドレス。
http://www.gab.co.jp/attack2/yoko.html

 あなたも暇ならアタックしてみれば。なんでもアメリカ旅行に行けるらしい。
 しかし、暇があっても「OSって何だ?DSUって?FTPって?」と???だらけの者には無縁の話で、まして「電子商取引だと!バブリーボケになりたければ勝手にやればいいじゃん」なんていう者にはまったく興味のない話。

 また、専門家の間では、アメリカにある暗号ソフトウエアの大手RSAセキュリティなどがハッカー攻撃に対抗する技術を開発し、間もなく実用化する見通しもあることなどから、「日本は未熟な技術なのだから余計な予算をかけなくても、無償ソフトの形で提供されるそれらに依存した方が懸命なのでは?」という声も出ている。

BACK



其の五十七/今年もサラリーマンの悲哀がにじみでた「サラリーマン川柳コンクール」

 「一生を 賭けた会社に 先立たれ」・・・。時代に翻弄されるサラリーマンの悲哀がにじみ出るような「サラリーマン川柳コンクール」の入選作100編が2月14日、第一生命保険から発表された。今回はその13回目だとか。

 その数々の中から。
 「ついて来い 言った上司が 先に辞め」・・・そりゃないぜ、といいたくなる。
 「介護より 解雇が先に 来て寝込み」・・・つらいねえ。
 「こりゃまずい 合併先は 辞めたとこ」・・・うっ、困った。
 「『勝ち組』と 言われた会社で 『負け組』に」・・・なにをか云わんや。
 「ボーナスに はかせてみたい 厚底を」・・・ホントほんと。

 一方で、「鳴る携帯 出るに出られぬ 妻の前」・・・と、嬉しいような困ったような状況に慌てる人がいたと思えば「携帯を 持って分かった この孤独」・・・と、慌てることもできない悲哀。
 また、コンピューター2000年問題では、つい言ってもみたくなる「Y2K どんな間取りだ 部屋いくつ」・・・そうだ、コンピューターに無縁の爺さんにとってはY2Kと2DKは同じ響きだいってね。言ってみろって、ね。こっちは、3DKの狭い間取り早く脱出して一軒家に住みたいってもんだい!よねえ。ウムうむ・・・。

BACK



其の五十六/宇宙誕生直後の再現に世界で初めて成功?

 欧州原子核研究所(CERN)は実験で、陽子や中性子を構成する素粒子の「クオーク」が、バラバラに存在する状態の再現に世界で初めて成功したと発表した。
 バラバラに存在する状態の再現とは、陽子や中性子を構成する「クオーク」が、「クオーク・グルーオン・プラズマ」と呼ばれる状態、つまりビッグバン発生(宇宙の誕生)直後(100万分の1秒)の状態、これを実験で確認した、というもので、理論上のものを実験で裏付けたのは今回が初めてのことだという。

 この実験とは、重イオン加速器「スーパー陽子シンクロトロン(SPS)」で金属の原子核同士を高速で衝突させ、太陽の中心の10万倍という超高温下で原子核が爆発を起こすような状態をつくるというもので、CERNでは1994年から世界20カ国・約350人の研究者が加わって実験を重ねていた。日本からも広島大と筑波大が参加している。

 ではビッグバン発生(宇宙の誕生)とクオークとは何か?
 物理の世界では、150億年前に起こった大爆発「ビッグバン」によって物質の基が作られ、現在の宇宙が誕生したとしている。物理学的見地での研究では、物質の基となる原子核は、陽子と中性子が集まって出来ており、陽子と中性子は素粒子のクオークで構成されていると解析している。

 しかし、この「大爆発・ビッグバンによって物質の基が作られ、現在の宇宙が誕生した」とされているのは単なる一説であり、「陽子と中性子は素粒子のクオークで構成されている」とするのもこれまた一説で、さらなる根源物質の探究や宇宙誕生についての研究が今も盛んに行なわれている。

 宇宙誕生についての探究や研究は、なにも物理の世界だけの特権ではなく、われわれド素人でも可能だ。しかし、「空(くう)=まったく何も無い状態」での空間が徐々に歪み、大爆発ではなくそうした「混とんの時代」を経て、歪み、歪みからエネルギーが云々、などなど、「無」から「有」に至った空間世界にちょっと思いを馳せるだけでも、壮大だが壮大過ぎて面倒くさいものでもある。
 ましてや「目にできるもの」や「感覚で確かめられるもの」からの解析や説明、立証などに依存する形でしか理解や納得することができない我々人類には、永遠に宇宙誕生の謎を解くことは・・・・?なのかも知れない。

BACK



其の五十五/さっぽろ雪まつり、番外ツアーが異常な人気?

 大小330基の雪氷像が創られた第51回「さっぽろ雪まつり」が2月7日〜13日までの日程で実施されたが、最近では、見物客の姿を象徴する言葉として「精巧な雪像に感嘆の声を上げている」という表現と共に、「大型クレーン車などが雪像を豪快に破壊する姿にも歓声があがる」という表現が「さっぽろ雪まつり」には付き物になりつつある模様だ。
 これは、大手旅行業者が企画した雪まつり開幕前のツアーや開幕後のツアーが予想外の人気になっていることに起因するようで、特に、雪まつり終了後の雪像破壊見学ツアーが異常な盛り上がりを見せている、とか。

 この番外ツアーを企画したのは近畿日本ツーリストで、昨年、試験的に雪像破壊見学ツアーを行なったところ、参加者が破壊作業を間近に目にして感激。さえない日常のウサを晴らすかのように、「また来年も行きたい」との声が寄せられるなど、予想外に好評だった。このため、今年から本格的に雪像破壊見学ツアーの販売を開始した、というもので、日程は13日〜15日で約2000人の参加申込があったという。

 そのうち、この企画がエスカレートして「あなたも直接、雪像破壊の作業を!」と、格安雪像破壊作業体験番外ツアーもできるかも?

BACK



其の五十四/子どもに対する家庭のしつけ、やはり日本人が最低。

 日本、イギリス、ドイツ、アメリカ、韓国の小中学生を対象に行なわれた文部省の「子どもの体験活動等に関する国際比較調査」で、日本人家庭の子どもに対するしつけが最も劣っているという結果がまとまった。

 「友達と仲良く」と親から言われる割合は5カ国の中で日本人家庭が最低で、英・独・米・韓の6〜8割を大きく下まわり3割以下にとどまった。また、「うそはつくな」と親から言われる割合も日本人家庭が最低で、これもまた他国の6〜8割を大きく下まわり4割以下にとどまった。
 ここ1年の間に、自主的にいじめを注意したことがある子どもは、米や独が約5割だったのに対し、日本は約2割だった。

 調査は、5カ国の都市部に住む小学5年生と中学2年生、約6000人強を対象に昨年10月〜12月に実施。日本では、東京都内の小中学生約2200人強から回答を得た。

 この数字を集計した調査チームは、「十分なしつけを受けていない今のアホな親が、子どもに対してしつけなど出来ようはずもないってコトで、加えて、日本人社会全体に自分さえよければいいという風潮が広がり過ぎている証だというコトで、あ〜情けなや」と、改めて日本社会の現状を嘆いている、とか。

BACK



其の五十三/一大ベンチャー連合結成でインターネットバブルは止まらない?

 ソフトバンクグループは、資本関係のあるインターネット関連の新興企業約600社を集め、一大ベンチャー連合「ベンチャーズ・コンソーシアム」を旗揚げする。ソフトバンクの金融子会社ソフトバンク・ファイナンスグループが総額500億円のベンチャーファンドを設立して、ネットベンチャー約500社に投資。資金余力の乏しい新興企業が事業を軌道に乗せるための手助けという名目で、急成長の見込めるネットベンチャー群を囲い込む作戦だ。

 ベンチャー連合では、大規模投資が必要なコンピューターシステムなどを共有し、コスト削減のための共同購入や顧客データベースを共有することで効率化を図り、参加企業全体で顧客情報を集積し、会員のネット事業の展開に役立てていく、という。

 また同グループは、インターネット上で有価証券の取引を行なう流通市場も開設する。地方債や社債など比較的流動性の低い債券が対象で、ネット上の画面に売り手と買い手が直接、希望の売買価格などを入力し、条件が合えば取引が成立する。金融監督庁へ認可申請を行ない、5月予定での営業開始を目指す。運営にはアメリカ大手の証券グループ、リーマン・ブラザーズとの共同出資で設立した「イー・ボンド証券」があたる。資本金は1億円だが今後、機関投資家らの出資を募り10億〜15億円程度へ増資する。

 ハッカー騒動などで物議を醸しているが、不景気な中で唯一、勢いづくネット。一面では「ネットバブル」とも言われているものの、利益という味をしめつつあるネット企業、当分は♪ヤメラレナイ、トマラナイ、カッパエビセン♪状態か?

BACK



其の五十二/馬名無断使用厳禁!馬の名にもパブリシティー権アリの司法判断。

 競馬のゲームソフトにG1に出走した競走馬の名前を無断で使ったのは馬主の財産的権利(パブリシティー権)の侵害だとして、全国各地計22の法人・個人の馬主が、ゲームソフト製作販売会社「テクモ」に、計1900円の支払いと、ソフトの販売禁止などを求めた訴訟の判決が1月19日、名古屋地裁であった。
 裁判長は「少なくともG1に出走した馬は、有名人と同様に大衆の関心やあこがれの対象となり、G1レースに参加した馬にはパブリシティー権があると認められる「客を集めるような商業的価値があれば、法律的な保護の対象となる」「ゲームソフトはG1出走馬を売り物にしている」と述べ、日本中央競馬会が主催する人気の重賞レース、G1に出走した馬を所有する馬主らの請求に限って訴えを認めて、テクモに計約340万円の支払いを命じた。たが、差し止めの訴えについては「認めると侵害される利益が大きくなるおそれがある」として棄却した。
 このゲームソフトは、プレーヤーがオグリキャップ、トウカイテイオー、ライスシャワー、ウイニングチケットなどの競走馬を選んでレースをし、順位を競う「ギャロップレーサー」。テレビゲーム機用と、ゲームセンターなどの業務用があり、ジョッキー気分が満喫できることから人気を呼んでいる。
 販売本数は少なくともゲーム機用が20万本以上、業務用が2000本以上あるとされており、売り上げは18億円を超えると言われている。
 原告側は「馬主には馬名などを商品化するパブリシティー権がある。承諾もなく馬名を使用したのは利益の侵害だ」と主張。ソフト会社側は「パブリシティー権の対象は著名人などで、馬も含まれるとは一般に認められていない」と主張していた。

 人間以外の動物のパブリシティー権を認めた司法判断は初めて、だが、地方競馬などで活躍する馬たちは「G1レースに参加した馬だけを特別扱いにするとはケシカラン!これこそ馬権(券?)侵害ナリ」と、憮然としている?

パブリシティー権
 客を集めるような商業的価値がある人が、自分の名前や肖像・写真を使った商品などで独占的に利益を得ることができる権利で、第三者が営利目的で無断使用すると権利侵害になる、というもの。アメリカで1953年に初めて認められたが、これまでは俳優・タレント・有名・著名人などが、その対象とされていた。

BACK


TOP