ニュースとしてあらたまって記事にすることでもないが「こんなこともあるらしい」というものを、雑記帳感覚で記載しています。

其の百四十/世界の嫌われ者ブッシュ、最低な俳優に与えられるラジー賞を堂々受賞。

 最低な俳優に与えられる「ラジー賞(ゴールデン・ラズベリー賞)」の授賞式が2005年2月26日行なわれ、ドキュメンタリー映画「華氏911」マイケル・ムーア監督作品で痛烈に批判されたブッシュ大統領が最低主演男優賞に選ばれた。
 ライス国務長官とラムズフェルド国防長官は、それぞれ最低の助演女優、助演男優賞を獲得。さらに、ライス国務長官はブッシュ大統領とのコンビで最低のカップル賞も受賞するなど、ブッシュ政権は4部門で栄えある最低賞を贈られた。

 勿論、3人は出席はしなかった。

 ラジー賞は例年、アカデミー賞授賞式の前日に発表される。今回で第25回目。

 日本の映画監督諸氏様、そろそろ本気になって、ドキュメンタリー映画で小泉をラジー賞候補者にするくらいの気構えで作品づくりに励む時になってはいませんか? いい作品も時々、わたしたちを魅了してくれてはいるが、基本的に、映画をつくりたいという情熱では韓国映画に負け、娯楽性ではハリウッドにおよばず、グジュグジュ度ではフランス映画にかなわず、日本的な行間や間合いでは小津映画に今も到達できず、シネコンという映画館形態に辛うじて救われている、という現状は、何とも侘しい。

 ちなみに、第77回アカデミー賞は、女性ボクサーを主人公にしたクリント・イーストウッド監督の「ミリオンダラー・ベイビー」が作品、監督、主演女優(ヒラリー・スワンク)、助演男優(モーガン・フリーマン)の主要4部門で栄冠に輝いた。イーストウッドは1992年度の「許されざる者」に続く2度目の作品・監督ダブル受賞で、スワンクも99年度の「ボーイズ・ドント・クライ」に続く2度目の主演女優賞受賞。

 史上最高齢での監督賞受賞者となった現在74歳のイーストウッドは、受賞スピーチの中で「親からの遺伝子に感謝する」と述べると共に、受賞後の会見では「アカデミー賞を受賞した素晴らしい映画はたくさんある。そして受賞しなかった素晴らしい映画もたくさんある。とにかくベストを尽くすしかないのだ」とコメントした。

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ニュースとしてあらたまって記事にすることでもないが「こんなこともあるらしい」というものを、雑記帳感覚で記載しています。

このページの項目(其の百三十六から・・・)
其の百三十九/ブッシュ再選で、アメリカ国民が本気で移住や亡命を検討?
其の百三十八/学校に行かず働かずの若年層を「若年無業者」として集計?
其の百三十七/地方の春、人気です、ハルウララ
其の百三十六/「人生を救った曲」リスナー投票で「情けないロック」とも称されたザ・スミスが1位




其の百三十九/ブッシュ再選で、アメリカ国民が本気で移住や亡命を検討?

 ブッシュ再選で、誰しもがウンザリするのは当然のことだが、カナダ移民局サイトには、ブッシュ再選が決まるやいなや米国からのアクセスが急増し始めている、とか。

 移民局サイトでは、ブッシュが米国時間11月3日に受諾演説を行なって以後、過去最高のトラフィックを記録し、米国人ユーザーによるアクセスは普段の6倍、11万5016件にものぼった模様だ。
 また、あるウェブサイトでは、米国の独身者に対し、「ブッシュが正式に再選された今、リベラルでとってもセクシーな進歩派の独身米国人は、これまで以上に存在を脅かされる種族となったわけで、そんな孤独で危うい立場にある人たちは、これから必死で逃げ道を探し、急いで安全な場所に行くことが必要だ」として、移住手続きをスピードアップするためにカナダ人との結婚を、真面目?にすすめている、とか。

 さらに、あるオンラインマガジンなどでは、もっともっと真面目?に「カナダへの移住を検討しているリベラル派の米国人は、6〜12カ月間の待機期間と1500ドルの手数料を見込み、冬の厳しい寒さと税金の高さを我慢する訓練をしておいたほうがいい」とアドバイスしつつ、「米国から亡命するための手引き」として、とても親切に、カナダ以外に、カリブ海諸国やインディアン居留地、そして「公海」に脱出することを勧め、注意書きとして「ブッシュのポチ・小泉が首相である限り決して間違っても日本には住まないほうが懸命だ」としている、とか、いない、とか。

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其の百三十八/学校に行かず働かずの若年層を「若年無業者」として集計?

 厚生労働省が発表した労働経済白書「2004年版労働経済の分析」によると、学校に行かず働かずの若者たちが52万人に上っていることが分かった、という。

 本人たちはこの状態を「ラブラブ」と感じても、世間の目には「ブラブラ」に映り、白書で表現しているように、この存在は、「企業活動や景気への影響だけではなく、社会の維持、発展といった観点からも憂慮すべき問題」であるらしい。

 この人たちをなんでも「若年無業者」と称するらしいが、その内実を詳細に聞き取りなどして調査したわけでもないのに、行政は、一刀両断に「けしからん」という判断を、どうやらしているようだ。
 しかし、言うまでもなくこれこそが「偏見」で、若者たちは、いつの時代においてもいわゆる「悩める子羊」。これからの道程がつかめずに悶々としているものだ。「プ〜太郎気分」も結構。社会に迎合するだけが能でもない。大人の背中を見て育った彼ら彼女らがそうしているのは、彼ら彼女らなりの理由があるはずだ。

 これまでも「その数は何人」「その占める割合は何%」という数に基づいて「だからこうだ」とする行政報告は多いが、そうした報告やそれに基づく分析は「半分有効で半分無効」がほとんどだ。
 02年、03年を初めて集計したらしいが「こんな数字の集計に何の意味があるのだろう?」と、疑問を感じないことのほうが憂慮される問題で、これを「実態」だと言うことのほうが問題は深刻、と言えなくもない。否、むしろ机上や集計で物事を判断することこそ「社会の維持、発展といった観点からも憂慮すべき問題」でもある。
 ちなみに「若年無業者」は、15〜34歳で求職活動していない非労働力人口のうち、学校を卒業した後、進学などせず結婚もしていない人などを指し、その数は、総務省の労働力調査を基に厚労省が集計した、らしいが、どうやらまったく意味を持たない集計の典型例になりそうだ。

 一度、行政は、「これまでで最も意味のないほとんど無効の集計は何か?」を自らが調べてみる必要がありそう?

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其の百三十七/地方の春、人気です、ハルウララ

 連敗街道を突き進むのが人気になっているサラブレッド・ハルウララ(高知競馬場/8歳牝馬)。その地方競馬の馬に中央競馬の騎手・武豊が乗り込み、悲願の初勝利を目指すレースがあった。

 ハルウララは1996年、北海道三石町の牧場で天皇賞馬の父ニッポーテイオーと母ヒロインの間に生まれ、98年11月にデビューしたが、以来、勝ち知らず。いつの間にか、最後まであきらめずに走る姿が共感を呼び、人気が急上昇し、負けても単勝馬券では一番人気となった。
 何でも、競馬場内の関連グッズのコーナーでは行列が出来るまでになり、いまでは「負け組の星」は、映画のデビューまでもが決まっているらしい。

 武豊騎乗のレースには競馬ファン以外の一般の人の関心も集まった。旅行会社もツアーを組み、その活躍ぶりを一目見ようというファンが全国各地から次々に詰めかけ、開門直前には約3000人が並んだ、とか。
 また、スタンドは午後2時ごろに収容可能な過去最高の1万3000人に達し、入場制限の措置が取られるほどだった、とか。全国の地方競馬場、場外馬券売り場でも行列ができ、1日の総売り上げは約8億6900万円と過去最高の約4億5900万円を軽々と突破した。

 さて、その注目のレースは? そう! 連敗街道を突き進むのが人気なだけに、天才騎手が乗ってもレース結果は勿論、予想通りに「負け」だった。ダート・1300メートルに挑んだが11頭中10着に終わり、2004年3月22日で106連敗を記録。「夢の初勝利」は達成できなかったが、人気はさらにヒートアップした。

 引退後は北海道浦河町にある乗馬体験型の観光施設で暮らすらしいが、まだまだ人気度は絶好調で、余生を静かに過ごす日の到来は遠い夢のようだ。

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其の百三十六/「人生を救った曲」リスナー投票で「情けないロック」とも称されたザ・スミスが1位

 BBCのラジオ局『6ミュージック』が「人生を救った曲」と題して行なったリスナー投票で、落ち込んだ時に聴く最適な音楽として、ザ・スミスの「アイ・ノウ・イッツ・オーバー I Know It's Over」が1位に選ばれた、とか。

 この原盤は、ザ・スミスが1986年に、主に英国王室を批判の対象にしてリリースした『ザ・クイーン・イズ・デッド The Queen Is Dead』の中にあった一曲で、投票者は「この曲を聴くと、スピーカーから大きな腕が出てきて抱きしめられるように感じる」とコメントしているらしい。

 ザ・スミスは、1982年にマンチェスターで結成され、当初は、ヴォーカリストのモリッシーとギタリストのジョニー・マーの2人で音楽活動を展開した。
 社会の下で押しつぶされた人々の苦しみや悲しみを歌いあげたその曲の数々は、今までロックが取り上げてきた歌詞の中でも「類を見ない情けない内容」とさえ言われたこともあった。しかし、時代が歪み過ぎた今、再びスミスのような優しすぎるロックが求められる時代がやって来たのかも知れない。

 2位は1位とは大きくイメージが変り「落ち込んでいるときに聴くと、最高に元気が出る」らしい、アップ・リフトなパンクで、ボウリング・フォー・スープの「ガール・オール・ザ・バッド・ガイズ・ウオント Girl All The Bad Guys Want」だった、とか。

「人生を救った曲」のトップ10は以下の通り。
1.ザ・スミス「I Know It's Over」
2.ボウリング・フォー・スープ「Girl All The Bad Guys Want」
3.R.E.M.「Everybody Hurts」
4.ザ・キュアー「Pictures Of You」
5.レディオヘッド「Fake Plastic Trees」
6.ジョイ・ディヴィジョン「Love Will Tear Us Apart」
7.ピンク・フロイド「Comfortably Numb」
8.ケイト・ブッシュ&ピーター・ガブリエル「Don't Give Up」
9.ブラー「This Is A Low」
10.ザ・ビートルズ「Good Day Sunshine」
10.レッド・ホット・チリ・ペッパーズ「Under The Bridge」

 国内音楽に思いをめぐらすと、あなたが「人生を救った曲」として選ぶとすると、何? まさか村田英雄の「人生劇場」ではありますまい。

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