アグリニュース●


■1998年度に日本から食糧不足などの国に援助した米15万トンのうち11万トンが、ミニマムアクセス米(最低輸入義務による輸入米)で占められていたことが、1999年11月26日の衆院外務委員会での外務大臣の報告で分かった。

 1998年のMA米は約68万トンで、16%近くが援助米に回されたことになるが、未だに日本の援助米の取り組み姿勢が希薄なことから、需要のないMA米の消化を国内加工業者に押し付ける姿勢を改め、さらなる食糧援助とMA米を援助米として有効に活用するように求める声が高まっている。


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■大蔵省発表の1998年の貿易統計によると、農産品や畜産品では「生鮮野菜」や「豚肉」の輸入が急増していることが分かった。
 特に生鮮野菜は、天候不順の影響をもろに受けて国産品の価格が高騰したことから前年比29%増の73万9500トンになった。特にキャベツやハクサイを「緊急輸入」したことから輸入量が増えたが、カラーピーマン(前年比50%増の8800トン)などを代表例に「西洋野菜」の人気も少なからず反映されているようだ。
 また、消費低迷で肉の消費が落ち込む中、牛肉は昨年比3%増と増加率は少ないものの輸入量は66万5900トンで過去最高になった。昨年、デンマークが業務用や加工用に安い豚肉を大量に放出したが、豚肉は前年比1%減の50万4600トンだった。生鮮果実は海外が不作だったのを反映して前年比6%減の154万5700トンだった。


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